2014年03月02日

世界よ、これが広島のカニカマだ!

広島はスティックタイプのカニカマの発祥の地です。
大崎水産の二代目社長の大崎勝一が作り、昭和49年より発売を開始致しました。
それが、「フィッシュスチック」です。
シート状の薄い蒲鉾を細い繊維状に切って棒状にするというアイデアは、世界中で販売されているカニカマの根本的仕組みでもあります。

ただ、細い繊維を形成するには、しなやかで強い弾力を出せる最上級グレードの魚肉すり身と、特殊な製造ラインが必要になることもあり、実際は繊維状になっていないカニカマが多いようです。海外のものは、特にその傾向が強いですね。

IMG.jpg

これは東南アジア方面の製品。
やや灰色でツヤが無く粉っぽい質感。切れ込みはありますが、繊維のほぐれは悪いです。

東南アジア方面の製品は、東南アジア方面の魚のすり身を使っているのですが、近年乱獲が進んでいるという指摘や、乱獲によりすり身に適したサイズの魚が少なくなったことなどから、高いグレードの製品が少ないのが実情。
中国や東南アジア方面の製品には澱粉を多く入れた製品が多いです。澱粉を多く入れると水を多く混ぜることが出来るため、はんぺんのようなスポンジ状のやわらかい食感のものになります。澱粉を多く入れて水が少ない製品の場合はボソッとした食感になります。これは鍋や汁ものなど、煮込む用途で使われます。

参考:NHK海外ネットワーク「タイすり身人気の裏で…」

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こちらは広島の大崎水産の「フィッシュスチック」です。
iPhoneで撮った写真で質感は伝わりにくいですが、繊維にツヤがあり、ほぐれが良いことがお分かり頂けるかと思います。

大崎水産の「フィッシュスチック」は、アラスカのスケソウダラの「洋上すり身」で製造されています。「洋上すり身」というのは、「船の中にある工場」で製造されたすり身のことです。スケソウダラを穫ったら、港まで戻ることなく船の中で冷凍すり身に加工されています。
スケソウダラを港まで持って帰ってきてから陸上の工場で作るすり身は「陸上すり身」と呼ばれますが、持って帰る時間の分鮮度が落ちるため、「洋上すり身」のような、なめらかでしなやかな弾力のある製品にはなりません。

アラスカのスケソウダラは厳格な資源管理でも知られています。天然の魚を将来にわたって食べようと思えば、穫り過ぎて資源を減らしてしまうわけにはいきません。スケソウダラはとても美味しく、また品質の良い蒲鉾を作るには欠かせない魚でもあります。

参考:水産タイムス「2013年米国アラスカスケソウ漁獲枠4%増125万」

このエントリーを見てご興味をもたれた方は、お近くの食品スーパーなどで大崎水産「フィッシュスチック」をお探し頂いて、他社製品と食べくらべてみて下さい(^^)
日本には美味しいカニカマがたくさんあります。各社のこだわりの違いを感じて頂けると幸いです。

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オマケ。これはフランスのカニカマメーカーの製品です。"SAUMON"ということで…サケカマ?
ラベル:大崎水産
posted by KEI at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 草津・広島の蒲鉾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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